Voice先輩インタビュー
感謝されずとも、目にみえずとも、自分で誇らしいと思える「土木の仕事」
Masashi
Higakubo
日ヶ久保 将
土木施工管理
2013年入社/土木部 土木二課
高校から土木科へ。入社後も現場の中で多くのことを学びました。
三本木農業高校の環境土木科を卒業しました。就職活動の際に、学校の先生から数年振りに田中組が新卒募集を出したということで勧められるままに会社見学に来ました。会社に来てみると、自分の想像以上に立派な社屋に驚き「大きい会社だな」と思ったことを覚えています。土木科だったので、土木部を志望し入社に至りました。
入社後、最初の仕事は田代平に巨大なスノーシェルターを作るという現場。現場に入った時点で屋根は出来ていたのですが、それ以外の建築に付随する作業を行いました。その後は、震災復旧のために福島県の相馬へ。宅地の造成工事を約2ヶ月かけて行いました。最初の田代平、福島の2つの現場を経験しながら測量の仕方や図面の書き方、書類の作り方など仕事の基本を学びました。
大雪の日も雨の日も。1年半かけ携わった北海道新幹線開通に向けた工事。終わった後に実感した「自分の仕事に対する誇り」
これまでの現場の中で特に印象に残っているのは北海道新幹線開通に向けた外ヶ浜の工事です。1年半ほどかけ、線路を点検するための通路を作るという工事を行いました。その年は特に雪の量が多く、ほぼ除雪で終わるというような日もありました。工事のボリュームが多かったので、作成する書類・図面の量も多く大変な作業でしたが、田中組の社員も全4名で参加していたため先輩たちに教えてもらいながら、何とか業務をこなしました。終わったときには「やっと終わった」「やり切った」という気持ちでした。
新幹線が開通したあと、旅行で新幹線に乗り北海道へ行きました。ちょうど自分が工事に携わったあたりを通ると、じわりと達成感が呼び起こされ、なんだか誇らしいなと感じたことを覚えています。その頃から現場監督見習いから一歩進み、少しずつ一人で任される仕事が増えてきました。入社4年目以降からは2級土木施工管理技士の資格も取得し、一人で現場を回す現場監督として仕事を任されるようになり徐々に仕事の視界も広がっていきました。
面倒見のよい人、上司が多い田中組。
上の人にそうしてもらったから、自分も後輩の面倒をきちんとみていきたい。
これまで自分が大変な現場や長期出張なども乗り越えて今に至っているのは間違いなく、この会社の人達に支えられてきたからだと感じています。特に入社当時に一緒に現場を担当した上司にはお世話になりました。怒られたこともたくさんありますが、最初の田代平の現場、そして福島の長期出張も共にし、仕事のことはもちろん仕事以外のことも教えていただきました。特に心に残っているのは、「(仕事を)やるときはやる。やらないときは休むというメリハリをきちんともつ」ということです。体力勝負の現場もありますので、休める時にはきちんと休め、と上司が言い、仕事量が少ない時にはきちんと帰れと促していただきました。上司や先輩にそう言ってもらうことで、仕事の時には仕事に集中し、仕事を終えたら帰り身体を休ませるというリズムをしっかりと作ることができました。今、自分自身も後輩たちへとそれを伝えています。
また、所属長をはじめ、他の上司の方々も本当に面倒見のよい人が多いのが田中組の特徴だと思います。ある現場を引き継いだときも、私に仕事を引きついだ方は別の部署の別の業務へと異動しましたが、タイミングを見て私に声をかけてくださったり、電話をくださったりして、その現場が終わるまでアドバイスをくださりました。そのように上の方や同僚がきちんとお互いを気にし合い、声をかけあう雰囲気があるように思います。そんな風に自分がされたら、下の後輩たちにもきちんと面倒をみようと思えますよね。そうやって田中組らしさ、が広がっていくのだと思います。
振り返ると、着実に現場監督としての力をつけた8年だった。
次は後輩たちの育成もにも取り組みたい。
1年目2年目はとにかく現場に入り、がむしゃらに量をこなすことで仕事の基本を覚えました。3年目4年目からは少しずつ一人で現場を任されることも増え、徐々に現場監督としての視界を広げていくことができ、そして5年目6年目あたりからは一人前の現場監督として、全体の指揮をとることができるようになりました。こうして振り返ると、自分でそのステップを強く意識していたわけではないのですが、会社から順調に成長のステップを踏むように仕掛けられてもらっていたのだなと改めて実感しています。自分の力量に合う仕事を任せ、成長を促し、そして随時見守りアドバイスをいただきながら、着実に現場監督としての力を身につけられた8年間でした。
今後、自分自身が現場監督としての技量を上げていくことはもちろんのこと、私がそうだったように、後輩たちを育てていけるよう関わっていきたいと考えています。